今日は、自分を甘やかす
読書動機
正直、最近疲れているのだと思う。
一人でいると今後の不安や人間関係の憂鬱に考え事が乗っ取られてしまう。些細な出来事に感じやすくなり、すぐに自分の不安に結びつけて、また思考が暗くなる。
この状態を、私は勝手に「心が柔らかい状態」と呼んでいる。
柔らかいので、出来事を受け止めるときに、その形や角に痛い思いをする感じ。普段は気にしない部分なのに、感じやすいため勝手に痛がっているだけなのだと思うのだけど。
そんな状態、定期的にありませんかね?笑
そんなときは、優しいセラピー本を読む・・・聴きたいと思うのである。
オーディオブックの中に、1月の聴き放題タイトルとしてパッ止めに入ったのがこの本であった。タイトルも、帯の内容も、今の心が柔らかい状態にばっちりであった。
感想
この本は、タイトルの通り「もっと自分を認めてあげて、優しくしてあげていい」というメッセージが込められている。
私が現在の状況も踏まえ、一番効いた部分はChapter4自分にやさしく、人にやさしく
である。※紙の本とは目次の表記が違うかもしれない。
著者に相談する人の相談内容は、みんな私の思っていることだったりして、こんなに合致することがあるのかと思ったぐらいである。
(例えば「人に嫌われるのが怖いんです」など。)
それに対して、著者の考えが示されるのである。それは、一見よく聞く(といっても私がメンタル弱めなので答えを探してググったりそういった本を読んだりするからかも)内容ではあるが、その表現や事例が面白い。
特に愚痴を言うことに対しての考え方で「アイドルもトイレに行って汚いものを出す。それによってキレイでいられる。それと同じで、汚いものを溜め込みすぎず、気のおけない友人に話すことはしてもいい」(引用ではない。念の為)といった話があった。
妙に納得した。
嫌な気分は生きている中で必ず向き合うことになる。社会人になって、愚痴を言わないようにと意識してきたが、たまに出すものを出さないとやはり苦しいもの。
それこそ気のおけない友人に愚痴を話すと気持ちが切り替えられることに対して、今まで罪悪感を持っていたが、必要なことだと割り切ってみようと思えた。
また、「嫌な瞬間を想像力で乗り越える」部分では、著者のお姉さんの発想の転換の話が書いてあった。嫌な人や事に対し、実はこうだったんじゃないかといった想像で、出来事に物語を与え、許したり納得できるものにしてしまうという。
そういった切り替えや発想ができることは本当に素敵だと思った。
多分お姉さんは、もともとできた、というよりは、その発想を意識していったことで転換ができるようになるのだと思うので、自分も実践してみたいと思えた。
今後につながること(まとめ的なもの)
この本は、心が柔らかいときに読むと、忘れていた自分や他人、日々起こる出来事を大切にする気持ちを思い出させてくれる一冊だった。
勝手な感想ではあるが、行き詰まったり疲弊したときに読むべき、自分の大切に仕方の総まとめのような本である。
私はよく自身をいじめてしまい、他人軸で物事を考えて混乱することが多いが、そんなときに、ちょっと立ち止まって当書を読んでみるといいのかもしれないと思えた。
エッセイというジャンルは、読みやすく手にとりやすいというのも魅力である。
著者の実践している甘やかし方を真似して、私も本当は大切な自分を甘やかす時間を取りたいと思っている。
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