ダ・ヴィンチ・コード
読書動機
以前、話題になっていたのはよく知っていたし、映画にもなった作品である。
読むきっかけといえば、ただ、今まで読む機会がなかったという単純な理由とともに、自分の好きな宗教の世界と関連があること、またミステリーであること、そして何よりhontoのおすすめ図書だったからである。(これが一番のきっかけ。笑)
あ、念の為記載しておくが、宗教が好きというのは学問的な意味でであり、私にはなんの信仰もない。(いまのところ。)
感想
率直な感想は、さすが話題になるだけのことはありおもしろかった、というものだ。
読んでいて、序盤からグイグイ引き込まれた。
というのも、まず殺人が起こったときの犯人の視点、警察の視点、主人公の視点がそれぞれ描かれ、更にまだ正体が明かされない謎の人物の視点で話が進み、ときに時間軸を同じくしたり、関連性がわかる時がある。
この、ちょっとずつ事件の詳細や謎や真相が見えてくる書き方が、次へ次へと読み勧めたくなるのである。
さらに事件の展開として、主人公とそのパートナーが、警察から逃げながら真相を追う。かなり綱渡りの場面がハラハラさせられ、次の展開が気になってしまう。この進め方が、読者を引き込むし、とても上手いと感じた。
また、事件の謎に関わるキーワードが、ほとんどの人が知っているものばかりで、親しみやすい。そして歴史の謎が解かれることが、現在起こっている事件の謎を解く鍵となり、主人公の学者として追い求めているものも一緒に追っていく、という展開になるのである。
さらに、その中で歴史の雑学も挟まれるので、なおのこと興味が惹かれ、学びにもなる。
今更であるが、主人公は歴史学者であり、事件の陰謀とは無縁の(関連する事項の研究者ではあるが)人物である。その主人公が事件に巻き込まれていくさまも、読者と一緒の視点で読み進めるのにかっているのではないかと思う。
具体的な内容の話はネタバレしかないのでなんとも言い難いが、個人的には犯人はそこまで意外な感じはしなかったことと、祖父の愛の深さに感動をした、とだけ書いておきたい。
今後につながること(まとめ的なもの)
とにかく面白くてあっという間に読んでしまったが、次には著者の別の作品というより、世界史の復習をしたいと強く思った。
(いや、著者の作品も読んでみたい。マジで読んでみたいけど。)
うっすらの世界史の知識でこの本を読むのと、詳しい人が読むのとは、面白さが違うのではないかと思う。
なので、私は次は世界史の本を読む!と心に誓ったし、実際読んだ。(これhttps://twitter.com/TTOCA20/status/1483776452864917507?s=20)
シオン修道会の話とかダ・ヴィンチの話はなかったけど、それはそれでよかった。笑
本をきっかけに、様々な興味が呼び起こされるというのも読書の魅力だ。
|