もものかんずめ
言わずとしれた超有名なエッセイ。
中学生の時に何故かうちわで流行ったものの、私は読むことはなかった。
さくらももこさんのギャグが面白いことはよく知っているため、朝井リョウ氏のエッセイで腹筋が鍛えられるくらい笑った私は、中学の時と比べ物にならないくらい興味しんしんで手に取ることになりましたとさ。笑
読んでみると本当に面白い。
面白い要素というのは色々あるけれど、言葉選びや比喩の面白さは確かに抜群だが、なんといっても、その話自体がすでに面白いのである。
こんなにおもしろいことが一人に人に起こるのかといった具合に面白いので、これはもう天から与えられているものが違うのだと思った。
話の中で特に面白かったのが、「明け方のつぶやき」「恐怖との直面」「無意味な合宿」「意図のない話」・・・って半分くらい上げてしまったが、まあどれも選べない。笑
意図のない話の青山のカフェがシュール中のシュールでもう(引きが)強いなって思いました。
ハイテンションの爆笑も面白いんだけど、さくらももこさんは客観的に見た第三者的なツッコミが冴え渡っている人だと思う。普通ならスルーするところを、テンション低めに、「言われてみれば」という内容で突っ込む。
だから日常の中でこんなにおもしろい話が尽きないのだと感じた。(でもそもそも引きがいいというのが大前提。)
エッセイのいいところは前後関係を考えずに読めて、単発で面白いところだ。
そして何気ない日常にちょっと批判(この場合ツッコミの方があっている気がするが)を与えることで、生活を俯瞰して見させてくれる。
私も書いてみたいけど、ネタを探すこの「眼」は一朝一夕では行かないな。
他の作品も読みつつ、私も生活にツッコミを入れられるような見方ができるようになりたい
今後
自分でエッセイ書いてみる。・・・それって日記では・・・?と思いつつ。笑
さくらももこさんのエッセイはたくさんあるので、この他のものも読んでいきたい。
さくらももこさんに興味を持ててよかった!